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3月/来てくれてありがとう

  • 執筆者の写真: たかやま
    たかやま
  • 4月14日
  • 読了時間: 3分

生西さんが見学に来てくださることになり、同時に生西さんが美学校で講師をされている講座「演劇 似て非なるもの」の繋がりで知り合った瀧澤さん、三井さん、冨田さんも来てくれた。


いつもの部員メンバー、はじめての参加者、美学校メンバー、照明の渡邉さん(ザジ・ズー)、撮影の岩本さん、そこにわれわれが加わって14人という、12月のオープンクラブ並みの大入りとなった。


しかしこの人数だと時間内(せめて21時半)に終わらないかもしれない。そこで前澤さんと相談して、一人当たりの話す時間を3分以内でお願いし、またこちらから質問をしすぎないようにしようと決めた。


個々の自己紹介と最近あったことを話す時間で、わたしは無意識に時間を巻くことを考えていたんだと思う。「今日わたしがやってみたいことがあって、、」と言ってしまった。そしたら次の伊藤さんも「今日わたしがやりたいなと思っているのは、、」というふうに話してくれた。みんなが手短に簡潔に、今日この場所でやりたいことについて話してくれた。ところがある方が「今日やりたかったことは、体を動かしたかったので、体操したんでもういいです」と言われた。そこでわたしはようやく、「あ、しまった・・」と気付いた。けど、もう遅かった。他にも「ぼくもいいです」という方も現れた。水性演劇部は、集まった人たちが最近あった出来事などを話し、それを演劇のシーンにしてみることをやっていた。だからここは自分のやりたいことを話す場ではなかったはずだ。


結果的にやりたいことがある方のシーンに、全員がさまざまな役で参加する形で7つのシーンを作り、発表会を行った。プロセスはとてもスムーズだったと思う。出来上がった作品も、正直すごく面白いものができた。


この日の発表会がよかったのは他にも理由がある。

まず、照明のオペに渡邉さんが入ってくれたこと、これはとても大きかった。これまでは前澤さんとたまにわたしでバタバタと調光をいじったり、忘れたりしてたのだけど、渡邉さんが早くから準備して、あちこちに吊られた電球は演者の姿を照らし、影をつくり、みんな集中を切らすことなく最後まで演技がのっていたように思う。

それと、見学者として生西さんと冨田さんが見ていてくれたこともいい影響を与えてくれた。

水性演劇部は毎月一回毎のワークショップで、初めて参加する方が入り込みやすいよう、同じプロセスを一から繰り返すことを努めてやってきた。またなるべく緊張しないよう基本的に見学者は入れていなかった。ところが、発表会の後に生西さんが「面白かったー」とおっしゃってくださり、それだけでみんなの顔がパーっと明るくなった。演技をするうえで見ている人に喜んでもらえること、褒めてもらえること、これが一番うれしいことだった。わたしはこの単純で大事なことを忘れていたな。


この日わたしが思っていたよりもこの場所はうんと成長していた。みんながそれぞれここで演じてみたいこと、見てみたいシーンを手に持って集まり、作品を作り、演じることを楽しんでいた。前にも書いたけど、わたしは水性演劇部の作品をもっともっと面白くしたいという思いがある。その気持ちに部員のみんながすばらしく応えてくれている。たった一回きり発表するためだけの作品を作るために、毎月一回集まるなんてすごいことじゃない?それを一生忘れられないお面白い作品にしたい。部員のみんなを信じて、わたしも成長していきたい。がんばろう水性演劇部。


たかやま




            撮影 髙山玲子




       撮影 前澤秀登












 
 
 

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